GoPro は2020年11月現在、GoPro HEROシリーズ(HERO6,HERO7,HERO8,HERO9)が4種類、360度カメラ(Fusion,Max)が2種類、計5種類のモデルを販売しています。
2020年9月に新モデルが発売され、GoProの公式サイトでは取り扱い終了になる旧モデルも、発売の度に改良されてきたGoProなので、まだまだ魅力があるカメラだと思います。
今回は、最新モデルのGoPro HERO9 Blackから、HERO8 Black GoPro HERO7シリーズの Black・White・Silver、GoPro HERO6 Black。そして、360度カメラの、GoPro Fusion、GoPro MAXを比較していきます。
アクションカメラGoPro HEROシリーズの種類
GoPro HEROシリーズの発売日
- GoPro HERO9 Black (2020年9月17日発売)
- GoPro HERO8 Black (2019年10月25日発売)
- GoPro HERO7 Black (2018年9月27日発売)
- GoPro HERO7 Silver (2018年9月27日発売)
- GoPro HERO7 White (2018年9月27日発売)※販売終了
- GoPro HERO6 Black (2017年9月29日発売) ※販売終了
GoPro HEROシリーズはほぼ1年起きにモデルチェンジされ、より高性能でタフに、美しい映像が記録できるアクションカメラとしてその地位を確立しています。
HEROシリーズ比較表(スペック&価格)
HERO9 Black | HERO8 Black | HERO7 Black | HERO7 Silver | HERO7 White | HERO6 Black | |
写真 | 20MP | 12MP | 12MP | 10MP | 10MP | 12MP |
ビデオ | 5K30 + 4K60 | 4K60 | 4K60 | 4K30 | 1080p60 | 4K60 |
防水性能 | 10m | 10m | 10m | 10m | 10m | 10m |
タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
フロント液晶 | 〇 | 〇 | 〇 | – | – | 〇 |
前面スクリーン | 〇 | – | – | – | – | – |
ビデオ安定化 | HyperSmooth3.0 | HyperSmooth2.0 | HyperSmooth | 〇 | 〇 | 〇 |
音声コントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
音声起動 | 〇 | 〇 | 〇 | – | – | 〇 |
スマートフォンへの 自動取り込み | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タイム ラプス ビデオ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スローモーション | 8x | 8x | 8x | 2x | 2x | 〇 |
ライブ ストリーミング | 〇 | 〇 | 〇 | – | – | – |
スーパーフォト | 〇 | 〇 | 〇 | – | – | – |
Protune | 〇 | 〇 | 〇 | – | – | 〇 |
サイズ (mm) | 71 x 55 x 33.6 | 66.3 x 48.6 x 28.4 | 62.3 × 44.9 × 33 | 62.3 × 44.9 × 28.3 | 62.3 × 44.9 × 28.3 | 62.3 × 44.9 × 28.3 |
重量 | 158g | 126g | 116g | 94.4g | 92.4g | 117g |
販売価格 (税込) | ※43,900円 | 55,880円 | 44,880円 | 30,580円 | 32,450円 (販売終了) | 53,784円 (販売終了) |
Amazon (税込) | 約56,600円 | 約55,880円 | 約39,300円 | 約26,850円 | 約26,300円 | 約34,500円 |
HERO9 Black | HERO8 Black | HERO7 Black | HERO7 Silver | HERO7 White | HERO6 Black |
GoPro HERO9 Blackは歴代最上位モデル
GoPro HEROのBlackは、そのシリーズで一番の高機能モデルになります。2020年発売のGoProはHERO9のみで新シリーズへの期待を全て背負いました。
HERO8 Blackから登場した機能が更にパワーアップされ「HyperSmooth(ハイパースムーズ)3.0」の安定化機能、「TimeWarp ビデオ3.0」で動きながら撮影できるタイムラプス撮影と、HERO8 Blackでも評判の高かった機能に対してより高い評価を得ています。
HERO9では初めての前面ディスプレイが搭載され流行りのVLOGカメラを意識させるようなデザインになりました。
HERO8ではレンズが一体型になりましたが、HERO9ではHERO7以前と同様にレンズの取り外しが可能になりました。HERO9と同時に発表されたMax (マックス) レンズモジュラーの発売が理由でしょう。
- 写真:20MP + SuperPhoto w/ HDR Photoモード
- ビデオ:5K30
- ハウジングなしの防水性能:10m
- 電池:取り外し式
- タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能付き):〇
- ビデオ安定化:Hypersmooth 3.0
- 音声コントロール:〇
- 音声起動:〇
- スマートフォンへの自動取り込み:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:8x
- ライブ ストリーミング:〇
- スーパーフォト:〇
- TimeWarp Video 3.0:〇
- GPS:〇
GoPro HERO8 BlackはHERO7よりも上位スペック
HERO7 Blackから登場した機能が更にパワーアップされ「HyperSmooth(ハイパースムーズ)2.0」の安定化機能、「TimeWarp ビデオ2.0」で動きながら撮影できるタイムラプス撮影と、HERO7 Blackでも評判の高かった機能に対してより高い評価を得ています。
これまではモデルチェンジされてもカメラの外観サイズに変化はなく、フレームなどアクセサリーが共通で使えてきたGoProですが、HERO8 で初めてサイズを変えました
新しく装備されたビルトイン マウントは、フレームを使う事なくアクセサリーをセットする事ができるようになり、操作性がスムーズになっています。
3つのモジュラーが発表され、専門的な機能の拡張が楽しみなGoPro8です。
GoPro HERO7 BlackはHERO7シリーズ最高機種
HERO8では、このHERO7 Blackから搭載された機能によって成り立つと言っても過言ではありません。最新機種には劣りますが、スタビライザーを必要とせず通常撮影だけで滑らかな映像が可能になった「HyperSmooth(ハイパースムーズ)」の手ぶれ補正は、大きな反響がありました。
HyperSmoothを元に動きながら撮影しても、滑らかなタイムラプスが撮影できる「TimeWarp機能」も、HERO7から登場した機能です。
静止画は環境に応じた美しい撮影を可能にするスーパーフォト搭載で、動画は4Kのハイビジョンが撮影できます。
- 写真:12 MP (スーパーフォト搭載)
- ビデオ:4K60
- ハウジングなしの防水性能:10m
- 電池:取り外し式
- タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能付き):〇
- ビデオ安定化:Hypersmooth
- 音声コントロール:〇
- 音声起動:〇
- スマートフォンへの自動取り込み:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:8x
- ライブ ストリーミング:〇
- スーパーフォト:〇
- TimeWarp ビデオ:〇
- GPS:〇
必要な機能が搭載された廉価モデル GoPro HERO7 Silver
撮影が細かく設定できるProtune機能、TimeWarpビデオ機能は搭載されていません。
高機能を必要とせず、GoPro特有の広角撮影や4Kビデオ撮影、防水機能など基本性能があれば十分というライトユーザーにオススメのモデルです。
- 写真:10 MP (WDR 搭載)
- ビデオ:4K30
- ハウジングなしの防水性能:10m
- 電池:内臓
- タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能付き):〇
- ビデオ安定化:標準
- 音声コントロール:〇
- 音声起動:×
- スマートフォンへの自動取り込み:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:2x
- GPS:〇
SNSなどには十分な機能のモデル GoPro HERO7 White
HERO7 Silver と比較して、動画撮影がフルHDだったり、GPSがついていませんが、SNS投稿などには十分使用できる性能なので、出来るだけ安価にGoProを購入したい方向きです。
公式サイトでは販売が中止されたモデルですが、amazonなどのネットサイトや店頭などでは在庫がある場合は購入がまだできるようです。
- 写真:10MP
- ビデオ:1080p60
- ハウジングなしの防水性能:10m
- 電池:内臓
- タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能付き):〇
- ビデオ安定化:標準
- 音声コントロール:〇
- 音声起動:×
- スマートフォンへの自動取り込み:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:2x
- GPS:×
タッチズームが搭載されたGoPro HERO6 Black
かつてGoPro HEROの最高モデルだったHERO6。このモデルからタッチズームが搭載されました。本体だけでも強力なブレ補正の効果があり、アクセサリーを使用すれば動きのある撮影も映画のような映像で撮影できます。
暗い場所の撮影はノイズが出てしまう事がありますが、スマホで撮る映像からグレードアップさせたい人には楽しみながら使えるカメラです。
公式サイトでは販売が中止されています。
- 写真:12MP/30fps
- ビデオ:4K60
- ハウジングなしの防水性能:10m
- 電池:取り外し式
- タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能付き):〇
- ビデオ安定化:標準
- 音声コントロール:〇
- 音声起動:〇
- スマートフォンへの自動取り込み:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:〇
- GPS:〇
GoProの360度カメラ
通常のカメラでは撮影できない360度の映像が簡単に撮影できる360度カメラ。
GoProでは、前モデルのGoPro Fusion、現行モデルのGoPro MAXがあります。
MAX,Fusion 比較表(スペック&価格)
MAX | Fusion | |
写真 | 16.6MP 360 Photo 5.5MP HERO Mode Photo | 16.6MP 18MP(Raw Capture) |
ビデオ | 5.6K30/24 | 5.2K30 |
球面撮影 | 〇 | 〇 |
Reframe | 〇 | 〇 |
防水性能 | 5m | 5m |
ビデオ安定化 | Max Hypersmooth | Spherical |
音声コントロール | 〇 | 〇 |
タイム ラプス ビデオ | 〇 | 〇 |
スローモーション | 2x | 2x |
ライブ ストリーミング | HERO Mode Only | 〇 |
TimeWarp ビデオ | 〇 | 〇 |
TimeWarp Video 2.0 | TimeWarp Video 2.0 | 〇 |
サイズ (mm) | 64.0 x 69.0 x 25.0 | 74.0 x 75.0 x 40.0 |
重量 | 154g | 220g |
販売価格 (税込) | 67,100円 | 78,840円 (販売終了) |
Amazon (税込) | 約67,100円 | 約36,480円 |
MAX | Fusion |
360度5K撮影、VRカメラとしての側面も持つGoPro MAX
本体の正面と背面に2つのレンズが搭載された、360度の「全天球撮影」が特徴的なカメラです。GoPro Fusionに比べ、サイズも重さも大幅にコンパクトになりました。
機能面では、270度パノラマ写真撮影できる「PowerPano (パワーパノ) 」写真や、手ブレ補正がより強力に進化した「MAX HyperSmooth (マックス ハイパースムーズ)」、タイムラプスビデオを撮影できる「Max TimeWarp (マックス タイムワープ)」、従来のSuperViewよりも更に広角撮影ができる「Max SuperView (マックス スーパービュー)」が搭載されています。
360度撮影したもの映像から、通常のカメラのような動画や、セルフィー動画など、すばやく簡単に「リフレーム」できる機能があるので、1度の撮影に大きな可能性を秘めています。
シングルレンズとデュアルレンズ 360 度カメラがまとめて搭載されたMAXは、これまでの集大成のようなカメラです。
- 写真:16.6MP 360 Photo/ 5.5MP HERO Mode Photo
- ビデオ:5.6K30/24
- 球面撮影:〇
- Reframe:〇
- ハウジングなしの防水性能:5m
- 電池:Removeable
- タッチ スクリーン (タッチ ズーム機能付き):〇
- ビデオ安定化:Max Hypersmooth
- 音声コントロール:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:2x
- ライブ ストリーミング:HERO Mode Only
- TimeWarp ビデオ:〇
- TimeWarp Video 2.0:〇
- GPS:〇
5.2K画質を備えた360度映像を撮影するFusion
GoPro Fusionは、発売時GoProから360度カメラとして新しく発表されたカメラです。アクションカメラのGoProなので、ジンバル不要の滑らかな映像が撮影できます。
4Kを超える、5.2Kの高画質の全天球カメラで綺麗な映像に、本体に4つ内臓されたマイクで音声が映像の魅力を増加させます。
全天球カメラのアプリを使用して、直感的な操作や、撮影した映像の編集を行う事ができます。通信環境にあればSNSの投稿が可能です。
公式サイトでは販売が中止されています。
- 写真:16.6MP, 18MP(Raw Capture)
- ビデオ:5.2K30
- 球面撮影:〇
- OverCapture:〇
- ハウジングなしの防水性能:5m
- 電池:取り外し式
- ビデオ安定化:Spherical
- 音声コントロール:〇
- タイム ラプス ビデオ:〇
- スローモーション:2x
- GPS:〇
取り扱いモデルが集約され、検討しやすくなりました
GoPro HEROのモデルが発表されると、1種類だけではなくいくつか機能の違いで同時発売されていましたが、HERO8とMAXの発売のタイミングで、公式サイトでの取り扱いモデルが少なくなりました。
HEROシリーズと、360度の全天球カメラの、大きな2つのカメラの違いと、モデルを絞り込めば自分の撮影と相性の良いGoProカメラを見つける事ができるでしょう。
数字ではなく体感して選びたい場合は、まずはレンタルで実際に撮影してみるのという方法もあります。