今回はGoPro HERO8から導入されたアクセサリー・モジュラーのなかでも、『ライトモジュラー』についてレビューしていきます。
GoPro HERO9・HERO8対応のモジュラーとは?
レビューに入る前に、復習としてモジュラーについて解説します。ご存知の方は読み飛ばしてください。
モジュラーはGoPro HERO8から導入されたアクセサリーで、GoProの機能を拡張するために開発されました。
初期のモデルではHERO8とHERO9に対応していましたが、現在ではより新しいGoProモデルでもモジュラーが利用可能になり、GoProの表現力をさらに引き出し、撮影できる写真・動画の幅を大きく広げることができます。
現在、多くのGoProユーザーにとって、モジュラーはGoProを使いこなす上で重要なアクセサリーとなっています。

GoPro『ライトモジュラー』とは?

ライトモジュラーは、その名の通りLEDライトです。2025年現在もGoProユーザーにとって非常に便利なアクセサリーとして人気があります。
基本内容物
ライトモジュラーのパッケージには、通常以下の4点が含まれています。
- ライトモジュラー本体
- ディフューザー
- フィンガーアダプター
- 充電コード
主な特徴と性能
この小型ライトは、4段階の明るさ調整が可能で、最大光量は200ルーメンと非常に明るく、暗所での撮影やVlog撮影などで活躍します。また、バッテリーが独立しているため、GoPro本体のバッテリーを気にすることなく使用できるのが大きな利点です。
稼働時間は最長6時間と長く、長時間の撮影でもバッテリー切れの心配はほとんどありません。これにより、GoPro本体より先にライトの電池が切れることはまずないでしょう。
ライトモジュラーは、GoProの表現力をさらに広げたいユーザーにとって、今もなお強力なツールであり続けています。
ライトモジュラーの使い方
ライトモジュラーは、単独でGoPro本体に直接取り付けることはできません。そのため、ライトモジュラーを使用する方法は、主に以下の2つになります。
1.他のアクセサリーを使って本体に取り付ける
ライトモジュラーをGoPro本体に取り付ける最も一般的な方法は、メディアモジュラーを介することです。
メディアモジュラーには、ライトモジュラーを直接装着できるマウントが搭載されています。
これにより、GoPro本体にライトを統合し、一体感のあるセットアップで撮影が可能です。

まずメディアモジュラーには2箇所の接続場所(ホースシュー)があります。
このどちらか好きな方に以下の写真の向きで差し込むだけで簡単に接続できます。

接続した写真がこちらです。
2.ライトモジュラー単体で使う
ライトモジュラーは、フィンガーアダプターや付属のコールドシューマウントを利用して、GoPro本体から独立して使用することも可能です。
例えば、ミニ三脚やクリップなどに直接取り付け、GoProとは別の角度から被写体を照らすといった使い方ができます。
これは、より自由なライティングを求める場合に有効な方法です。

動画撮影にGoPro、静止画は別のカメラのように使い分けている人なら、GoProを使用する際は本体に取り付けて、そうでない時はShortyなどの三脚に取り付けて照明として使うなどできるので、便利です。
ライトモジュラーのレビュー
ライトモジェラーを使って実際に撮影してみました。
ディフューザーの使用感
実際にディフューザーなしで撮影してみると、光が非常に強く直線的で、被写体(特に人物)にとってはかなり眩しく感じられました。
ポートレート撮影では、顔に強い影ができたり、白飛びしやすかったりするため、あまり適していませんでした。
次にディフューザーを取り付けて撮影したところ、被写体は眩しそうにしている印象がなく、光が柔らかく拡散されているのがよく分かりました。
写真全体の明暗の差も滑らかになり、より自然で美しい仕上がりになりました
シーンによる使い分け
- ディフューザーなし: 被写体が人でなく、コントラストを強調したい場合や、シャープな印象にしたい場合に適しています。例えば、物撮りや風景の一部を際立たせたい時などに有効です。
- ディフューザーあり: 被写体が人物の場合や、より自然で柔らかな光で撮影したい場合におすすめです。特にポートレートやVlogなど、人物がメインとなる撮影で力を発揮します。
このように、ディフューザーの有無によって写真や動画の雰囲気が大きく変わるので、撮影するシーンや表現したいイメージに合わせて使い分けるのがポイントです。
明るさ4段階の使用感
ライトモジュラーは、4段階の明るさ調整ができる点が大きな特徴です。実際に、この機能を試すために暗い室内で撮影してみました。
まず、ライトモジュラーを使用せず、室内の明かりを一切つけていない状態で撮影した写真がこちらです。

次に明るさ1段階目は以下の写真です。

十分1段階目でも十分明るく撮れています。
次に2段階目です。

1段階目よりもやはり少し明るく、ちょっと人工的な光を感じますが、おそらく被写体との距離も関係するので、強すぎることはなさそうです。
そして3段階目です。

ここまで明るければ動画の撮影も十分できそうです。
ライトモジュラーの4段階目の明るさ設定は、点滅を繰り返す変則的なフラッシュです。そのため、静止画の撮影には適しておらず、今回は写真の掲載を省きました。
実際に使用してみたところ、明るさ自体は3段階目とほぼ同程度でした。
正直なところ、この4段階目の使い道はあまり見出せませんでした。
特に静止画の場合、発光のタイミングに合わせてシャッターを切るのは非常に難しく、実用的ではありません。
したがって、静止画撮影で最大の明るさが欲しい場合は、3段階目の設定を使用することをおすすめします。
充電が独立で、しかもフルで6時間ほど持つのが便利
さらに、実際の夜間撮影で動画を撮影すると、心なしかGoProのバッテリーはすぐになくなっていく印象でした(おそらく、撮影に苦労し、何度も撮り直していたためでしょう)。
それでも、ライトモジュラーはバッテリーが独立しているため、GoPro HERO8を2度ほど充電し直しても、ライトモジュラー単独で余裕で持ちこたえてくれました。
光量という点では一眼カメラ用の本格的なストロボには及びませんが、その携帯性の高さとバッテリーの持続力を考えると、一眼カメラの補助的なストロボとしても十分に活用できると感じました。
特に、GoProに接続しなくても単体で使える汎用性の高さは大きな魅力です。持っていて損はないレベルの便利な撮影用ライトとして、非常に重宝するでしょう。
ライトモジュラーを購入前の注意点
ライトモジュラーを購入する前に知っておきたいポイントをまとめておきます。
- ライトモジュラー単独ではGoPro本体に取り付けできない
- メディアモジュラーと一緒に購入するのがおすすめ
- 独立したバッテリーを持っているので便利だが、充電のし忘れに注意
- 他の三脚に接続しようとしても通常のねじ式の雲台などには取り付けられない(GoProのフィンガーマウント型のマウントが必要)
- GoPro用ライト「LUME CUBE」などと比べると圧倒的にコスパが良い
ライトモジュラーが必要ない人
GoPro HERO8では、当時からナイトラプス機能などが実装され、夜間撮影に強い印象を与えていました。そして2025年現在、GoProの最新モデルではさらにその性能が向上しています。
ライトモジュラーがなくても、特に街中など十分な明るさがある場所であれば、GoPro本体だけで夜間撮影は十分に可能です。そのため、初めからすべてを目的なく揃えても、ライトモジュラーを使う機会が少ないかもしれません。
夜間の撮影が多い、屋内や洞窟内などで使用する、といった必要性が高くなってからの購入でも全く問題ありません。
また、メディアモジュラーなどGoPro本体に直接接続するアクセサリーと組み合わせない場合、カメラとは別にライトモジュラーを持ったり、操作したりする必要があります。ここに抵抗を感じる場合は、ライトモジュラーの単独での使用はあまりおすすめできません。
ただし個人的には、GoProを使いこなせば使いこなすほど、このライトモジュラーの必要性を感じてくるように思います。
タビショットならライトモジュラーがレンタルできる
「GoProを使ってみたい!」
「でも買うかどうかはまだ悩んでる…。」
そんな方におすすめなのがライトモジュラーのレンタルです。
必要なタイミングに、リーズナブルな価格で手軽に、「GoPro」シリーズを初めとした様々なカメラをレンタルする事ができます。
購入前に使い心地を知っておきたい方にもぴったりなサービスです。
購入に迷っている方、使いたいけど買うほどでもない方は、まずはレンタルサービスで、ライトモジュラーを試しに使用してみてはいかがでしょうか?

※この記事は2020年6月に公開、2025年5月に改訂されたものです。