FUJIFILMの人気インスタントカメラシリーズ『instax mini』。
2020年4月(正式には5月)に発売され、スタンダードモデルの地位を確立した『instax mini11』は、「とるだけじゃない、伝えたいから」というコンセプトのもと、多くのユーザーに支持され続けています。
今回は、2025年現在の市場における『instax mini11』の基本機能と、今なお愛されるその魅力について、他の現行機種との違いも交えて解説します。

2025年現在のinstax miniシリーズラインナップ
2025年現在、instax miniシリーズは、デジタルとの融合や高機能化が進みつつも、アナログの楽しさを追求した様々なモデルが展開されています。
- instax mini 8+(2020年3月生産終了)
- instax mini 11(2020年5月発売)
- instax mini 70(2020年6月生産終了)
- instax mini 90 ネオクラシック(2013年発売)
- instax mini LiPlay(2019年発売)
- instax mini 12(2023年3月発売)
『instax mini11』の人気の秘密と主要機能(2025年現在)

『instax mini11』は、後継機のmini12が登場した後も、そのシンプルで使いやすい機能と手頃な価格で、チェキの定番機種として高い人気を維持しています。
特にリニューアルされ、多くのユーザーに評価された機能は以下の3点です。
新機能:シャッターを押すだけ!「オート露光機能(明るさ自動調整)」
mini11の最大の進化ポイントは、自動で最適な明るさ調整を行ってくれる「オート露光機能」が実装されたことです。
撮影シーンが拡大:夜の屋外や暗めの屋内でも、手前の被写体(人物)は自然な明るさに、背景も明るく写るように調整されます。難しい設定なしに、ただシャッターを押すだけで、失敗の少ない写真が撮影可能です。
誰でも簡単に綺麗な写真:周囲の明るさに合わせて、カメラが自動で最適なシャッタースピードとフラッシュ光量を設定してくれます。
新機能:レンズを引くだけで簡単!「セルフィーモード」
「セルフィーモード」が、よりシンプルに、より高性能に進化しました。
接写性能の向上:近距離でもピントが合いやすくなり、従来の機種の35cmから30cmまで被写体に近づけるようになりました。自撮りだけでなく、フレームいっぱいの大迫力な接写も楽しめます。
操作が劇的に簡単に:従来の機種のような複雑なボタン操作は不要。レンズ先端部を「SELFIE ON」が見えるまで引き出すだけで、簡単にセルフィー(自撮り)モードに切り替わります。
アクセサリーで個性を演出!「カスタマイズ性」の充実
ファッションアイテムとしての役割も果たすチェキを、自分好みにカスタマイズできるようになりました。
自分の好きな見た目にカスタマイズして、ファッションの一部として楽しむことができます。
シャッターボタン部分に取り付けできる2種のシャッターボタンアクセサリーや、本体に合わせたデザインのストラップが同梱されています。
『instax mini11』主要スペック
| 価格 | オープン価格(実勢価格は手頃 |
| カラーバリエーション | スカイブルー、ブラッシュピンク、チャコールグレイ、アイスホワイト、ライラックパープル(※2025年現在、限定色や別注色が出ている場合もあります) |
| 発売日 | 2020年5月 |
| 電池 | 単3形アルカリ電池(LR6)2本 撮影可能パック数:約10パック |
| 質量 | 293 g(電池、ストラップ、フィルム別) |
『instax mini11』と現行ハイエンド機種
instax mini 8+

miniシリーズの中でも最も安くて機能も少ないエントリーモデルとして活躍していたmini8+です。
エントリーモデルのため、性能としては他の機種に劣りますが、コスパを最重視する人にはおすすめの機種でした。
特にイベントで1回だけ使いたい!などの方には手軽に購入できると言うのは大きなメリットでした。
残念ながら現在は生産終了となっています。
instax mini 90 ネオクラシック(最高級モデル)

クラシカルなデザインと、最も豊富な機能を持つ最高級モデルです。
- 芸術的な表現:
- バルブモード:シャッターを開け続け、夜景や光の軌道を撮影。
- 二重露光モード:2枚の写真を1枚に重ねて、アーティスティックな作品を作成。
- その他の高機能:高性能フラッシュ、パーティーモード(暗い中で背景も明るく)、キッズモード(動き回るものを撮影)、充電式バッテリー、三脚穴など。
- おすすめユーザー:チェキを単なる記録ではなく、芸術的な作品として活用したい人。
mini11は「誰でも楽しめる」チェキの決定版
『instax mini11』は、2025年現在、後継機種が登場したにもかかわらず、「オート露光」による失敗の少なさとレンズを引くだけの簡単セルフィーというシンプルながらも強力な機能によって、依然として「最初の一台」や「イベント用」のスタンダードモデルとして確固たる地位を占めています。
高価なハイエンドモデルのように凝った撮影はできませんが、シャッターを押すだけで、その場の空気感や思い出を温かみのあるチェキフィルムに残せる手軽さが最大の魅力です。
コストパフォーマンスに優れ、誰でも楽しめる。それが『instax mini11』が今も愛され続ける理由です。

※この記事は2020年6月に公開、2025年11月に改訂されたものです。

