2020年9月に発売された『GoPro HERO9 Black』は、GoPro史上最大のアップデートの一つと言われています。
- フロントカラー液晶を初搭載し、自撮りが格段に容易に。
- 5K動画撮影に対応し、映像品質が大幅に向上。
- 大容量バッテリーを採用し、駆動時間が改善。
発売から5年が経過した2025年11月現在、これらの革新的な機能を持つ『GoPro HERO9 Black』は、最新モデルと比較して、まだ購入する価値があるのでしょうか?中古市場の価格動向を含めて徹底検証します。
GoPro HERO9 Blackの現在の価格は?
発売当時の情報
『GoPro HERO9 Black』は2020年9月16日に64,900円(税込)で発売されました。
2025年11月現在の販売状況
現行の最新モデルである『GoPro HERO13 Black』の登場により、『HERO9 Black』は完全に公式での新品販売を終了しています。
2025年11月時点の中古市場価格帯
『HERO9 Black』は、フロント液晶と5K撮影という決定的な進化点を持つため、HERO8以前のモデルよりも安定して高い価格で取引されています。
| 入手経路 | 2025年11月時点の相場(目安) | 備考 |
| フリマアプリ (メルカリなど) | 25,000円〜35,000円程度 | 液晶のキズや、大容量バッテリー(劣化の可能性)の状態確認が必須。 |
| 中古専門カメラ店 | 30,000円〜40,000円程度 | 動作確認と保証が付くため、価格は高めだが安心感がある。 |
中古購入時の注意点
『HERO9 Black』はモジュラーシステム、内蔵マウントフィン、交換可能なレンズカバーと、パーツが多いモデルです。
中古で購入する際は、特にレンズカバーやマウントフィンの破損がないかを細かくチェックしましょう。

GoPro HERO9 Blackの革新性:5Kとフロント液晶
『GoPro HERO9 Black』は、「GoProの常識」を大きく変えたモデルです。
究極のVlog進化:フロントカラー液晶
これまで前面にあったステータス表示用のモノクロ画面を、カラーのライブビュー液晶に変更。これにより、自撮り(Vlog)の際に自分がどのように映っているかをリアルタイムで確認できるようになり、利便性が飛躍的に向上しました。
5K動画とHyperSmooth 3.0
- 5K動画: 新しい23.6MPセンサーを搭載し、5K/30fpsでの撮影が可能になりました。これにより、映像をトリミングしても高画質を維持できるようになりました。
- HyperSmooth 3.0: 手ブレ補正がさらに強化され、より激しいアクションでも安定した映像を記録できます。
バッテリー持続時間と新バッテリー(予備は必須!)
『HERO9 Black』は、バッテリー容量が大幅に増加しました(HERO8以前の1220mAhから1720mAhへ)。これにより、HERO6〜8で課題だった駆動時間は大きく改善されています。
- 新バッテリー: この大容量バッテリーは、後にHERO10以降で採用されるEnduroバッテリーのベースとなり、低温環境での性能も向上しました。
| 画質設定 | 撮影可能時間の目安(新品時) | 2025年視点の注意点 |
| 5K/30fps | 約70分 | 高負荷だが、HERO8の4K/60fpsよりは安定。 |
| 4K/30fps | 約90分 | 比較的安定して撮影できる設定。 |
| 1080p/60fps | 約110分 | バッテリー効率の良い設定。 |
- 中古品の注意: バッテリー駆動時間は改善されましたが、中古品は発売から時間が経過しており、バッテリーは確実に劣化しています。上記時間よりも短くなることを想定し、予備バッテリーは必ず用意しましょう。
GoPro HERO9 Blackに対応のSDカードは?
5K動画撮影は、従来の4K動画よりもはるかに大量のデータを記録します。そのため、SDカードの選定はこれまで以上に重要です。
- 必須規格: UHS-I / スピードクラス U3 (V30) 以上。これを満たさないカードは、高画質撮影時にコマ落ちや録画停止の原因になります。
- 容量: 5K動画は容量を大きく消費するため、128GB以上、可能であれば256GBの導入を強く推奨します。
結論:GoPro HERO9 Blackは「今」買うべきか?
『GoPro HERO9 Black』は、「フロント液晶」「5K動画」「大容量バッテリー」という現代のGoProの基礎を築いた、中古市場において最高のコスパを誇るモデルの一つです。
✅ HERO9 Blackの購入がおすすめな人
- フロント液晶での自撮りが必須:この機能を最安値クラスで手に入れたい。
- 5K撮影に挑戦したい:映像の切り出し編集の自由度を上げたい。
- 性能と中古価格のバランスを重視:3万円台でハイエンド機に近い機能が欲しい。
❌ 最新モデルを推奨する人
- 最高の安定性が必要:HyperSmooth 6.0の圧倒的な手ブレ補正と水平維持機能を求める。
- 長時間・低温撮影がメイン:Enduroバッテリーの恩恵を最大限に受けたい。
- ストレスフリーな操作性:HERO9より格段に速いGP3チップによる快適な操作性を求める。
💡 レンタルで試してから決める選択肢
中古で買うべきか、最新モデルにすべきか迷う場合は、レンタルサービスを活用して実際に使い比べてみるのが最も確実です。
「タビショット」などのカメラレンタルサービスでは、『GoPro HERO9 Black』と最新モデルを比較することで、価格差に見合う性能差があるかどうかを実感できます。
まずはレンタルで試すという賢い選択肢も検討してみましょう。

※この記事は2021年2月に公開、2025年11月に改訂されたものです。

