流行りの360度カメラの中でも、もっと人気で有名な「RICHO THETA」シリーズ。
2020年1月現在では5種類のラインナップがあります。
その中で一番気になるのはやはり、『価格・コスパ』ではないですか?
「RICHO THETA」シリーズの価格は約25,000円〜約130,000円と幅が広いです。
もちろん安いに越したことはないのですが、こんなに価格が違うと、
「品質的に大丈夫なの?」
「何が違うの?結局どれを買うべき?」
と迷ってしまいますよね。
そこで今回は「RICHO THETA」シリーズについて、『価格・コスパ』をキーワードに比較し、わかりやすく解説していきます。
また、合わせてどの機種がどんな人に適しているのか解説していますので、この記事を読み終わったときにはあなたにもっとも適した機種が見つかるはずです!
RICHO THETAシリーズの機種一覧
先述しましたが、「RICHO THETA」シリーズには5種類の機種があります。
まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
- THETA V
- THETA Z1
- THETA SC2
- THETA SC
- THETA S
THETA V|動画を中心に高度な使い方にこだわる方向け
THETA V|特徴
メーカーであるRICHOがアドバンスドモデルと謳っている機種です。
動画性能、転送速度、拡張性が大幅にアップしていて、特に動画撮影者向けの機種で、シリーズの中で最も動画性能の高いカメラです。
4K解像度での記録が可能で、4方向の音を独立して記録することを可能です。単純な画質以外にも、画像処理・無線転送の高速化、省電力化など、さまざまな性能が向上しています。
THETA V|おすすめの人
主に動画撮影を行う人に一番向いていて、コスパがいいのがこの機種です。
動画性能に関しては、解像度・集音機能など、ハイクオリティのため、動画撮影においてはシリーズの中では一択です。
THETA V|逆におすすめしない人
初めての360度カメラ購入には値段が少しハードルが高いかもしれません。
また静止画に関しては後述するTHETA SCに劣る部分が多いです。
そのため、写真をメインで撮影したい場合は、スティッチング性能やパープルフリンジが気になる方は、静止画向けの機種を検討しましょう。
※スティッチング…
360度画像にする際に写真を貼り付ける境目の部分の処理
※パープルフリンジ…
明るい部分と暗い部分の間に紫色の偽色が発生してしまうこと
THETA Vの関連記事はこちら
THETA Z1|シリーズの中でも最高品質の機能、性能を備えたフラグシップモデル
THETAシリーズで唯一のRAWデータに対応し、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサー、
新レンズ機構搭載で超高精細な360度画像が表現できる!
THETA Z1|特徴
「THETA Z1」はシリーズで最も料金が高いですが、画質をどこまでも追求できるRAW記録機能と、最高出力画素数2300万画素の妥協を許さない最高の表現力を誇る360度カメラです。
今までにない高画質の写真が実現できます。
さらに、新設計のレンズユニットが搭載され、ゴースト、フレア、パープルフリンジなど、写真表現での天敵を効果的に抑制し、絞り値もF2.1、F3.5、F5.6の3段階で切り替えられので、今までにない程、表現の幅があるカメラです。
THETA Z1|おすすめの人
「THETA Z1」は価格がシリーズ中最も高く、定価13万円ほどです。
初めての360度カメラ購入には値段が少しハードルが高いです。
しかし、普段カメラを使用している人からすればわかる様に、高画素数で絞り値も自分でいじれるので、表現の幅としては申し分ありません。
そのため、360度カメラを仕事などに使う様な方におすすめです。
RAW現像ができるのでphotoshopなどに使う素材なども問題なく撮影できます。
プライベートというよりは、プロのカメラマンが用途に合わせて使用するのに適しているカメラです。
THETA Z1|逆におすすめしない人
もちろんですが、価格を抑えたい人にはお勧めしません。
また、機種の中でも唯一RAWデータを扱えたり、絞りを3段階から選べるなど利点がありますが、あまりカメラや写真に詳しくない人にとってはただただデータの重い写真になってしまうため、お勧めしません。
初心者の方は、まずはもう少し安価なカメラから入ることをおすすめします。
THETA SC2|初めての方におすすめ!スタンダードモデルの最新版モデル!
ここまで紹介した「THETA V」「THETA Z1」とは違い全4色あり、見た目も可愛く女性に人気のモデルです。
高性能を気軽に楽しめる、「THETA」シリーズで最もコスパがよいスタンダードモデルの最新版機種です。
THETA SC2|特徴
「THETA SC2」の最も強い部分は静止画です。
写真に関してはTHETA Vを超え、THETA Z1に続くほどのハイクオリティなカメラです。
「THETA V」よりもスティッチング性能やパープルフリンジの性能が高いです。
従来の「THETA SC」に対して、「顔モード」「夜景モード」「車窓モード」3種類のプリセットモードが追加されています。
またISOが従来の1600から「THETA V」同様の3200まで上げられるため、暗いところの撮影にもより強くなっています。
顔モード:人の顔を認識し、中心に配置し美肌に見せられるモード
夜景モード:暗いところでもノイズ低減し、写真のざらざら感を抑えられるモード
車窓モード:明暗差があるシーンでも明るく撮影できるモード
THETA SC2|おすすめの人
価格はTHETA Vについで3番目の価格で、定価で36,800円ほどですが、静止画に関しては、スティッチング性能やパープルフリンジの性能が高いので、THETA Vを超える表現力をしています。
さらに、従来の「THETA SC」よりも動画撮影は4K対応し、ISOも向上し、性能はかなり向上しています。
価格を抑えたいけど静止画も動画も両方質は妥協したくない!という人には最適の機種です。
THETA SC2|逆におすすめしない人
静止画、動画に両方を求めている人であればこちらがお勧めですが、「動画はあまり撮影する予定がない」「価格をできる限り抑えたい」のであれば、この機種の一つモデルダウンした「THETA SC」がお勧めです。
THETA SC|手軽に360度撮影を楽しみたい方にオススメのスタンダードモデル
「THETA SC2」の一つ前のモデルです。
4色のカラーラインナップで、値段もかなり安いので、女性人気のあるモデルです。
THETA SC|特徴
THETAシリーズの中でも、エントリーユーザーにもおすすめできるのが「THETA SC」です。
スペックで比較すれば、後継機種の「THETA SC2」に劣る部分が多いですが、コスト面を考えると、今なおおすすめできる360度カメラです。
THETA SC|おすすめの人
静止画に関しては「THETA V」に劣らず、スティッチング性能やパープルフリンジの性能が高いので、写真撮影だけの用途でしか使わない人や、とにかく安く機種を買いたい人にはおすすめのモデルです。
THETA SC|逆におすすめしない人
SCは4kに対応していないので、動画撮影を考えている人にはおすすめしません。
THETA S|ブラックボディのスタンダードモデル
RICHOが360度カメラを一世風靡させるきっかけになったTHETAシリーズの初期機種です。
THETA S|特徴
発売当初は他社と比較して高画質で、価格を抑えたコスパの良い360°カメラとして人気でした。しかし現在はTHETA Vなどの発売により、性能面での魅力はあまり感じなくなってしまいました。
THETA S|おすすめの人 & 逆におすすめしない人
現在はスペックは「THETA SC」と同程度ですが、価格が「THETA SC」よりも効果なため、あまり魅力的な機種ではないかもしれません。
「RICHO THETA」シリーズの機種 比較表
機種名 | THETA V | THETA Z1 | THETA SC2 | THETA SC | THETA S |
発売日 | 2017/09 | 2019/05 | 2019/12 | 2016/10 | 2015/10 |
価格 (税込) | 57,750円 | 129,250円 | 36,800円 | 24,750円 | 30,352円 |
画素数 (画素) | 約1200万 | 約2,000万 | 約1200万 | 約1200万 | 約1200万 |
保存枚数 | 約4800枚 | RAW:350枚JPEG:2400枚 | 約3,000枚 | L:1600枚M:9000枚 | L:1600枚M:9000枚 |
録画時間 | 4K:約40分 2K:約130分 | 4K:約40分 2K:約130分 | 4K:約32分 2K:約115分 | L:約63分 M:約171分 | L:約65分 M:約175分 |
充電持続時間 | 静止画:300枚 動画:80分 | 静止画:300枚 動画:60分 | 静止画:260枚動画:60分 | 260枚分 | 260枚分 |
今回のテーマである、「コスパ」の点から言えば、THETAシリーズで購入を考えいる人にもっともおすすめなのは「THETA SC2」です。
動画、静止画ともに性能が高く、「THETA SC2」が最もコスパが良いです。
価格もカメラ定価は37,000円ほどですが、Amazonでは33,000まで値下げされているので、さらにコスパよくなっています。
360度カメラの購入を検討している場合は、「THETA SC2」を量販店などで触ってみて、ネットで購入してみてはいかがでしょうか?
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今回は街の写真を作例として扱っていますが、もちろん大自然などの旅行先でも360度カメラの魅力が発揮されます。
「でも購入するにしては安いものではないし、たまの旅行でしか使わないからもったいないな…。」
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「360度カメラを購入しようと検討しているけれど、どの機種にするか迷っている」
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