「タイムラプス」は、今ではスマートフォンでも標準で備わっている機能です。標準機能ですが、実際に使った事あるよ!という方は、まだまだ多くないのではないでしょうか。
今回は使った事がない人にはタイムラプスの仕組みをお伝えしつつ、既に使っている人には活用機会が増えるようなタイムラプス撮影の提案をお伝えします!
そもそも「タイムラプス(timelapse)」とは!?
タイムラプスの「ラプス(lapse)」とは、「時間の経過・推移」を意味し、タイムラプス撮影は「低速度撮影」「微速度撮影」とも呼ばれます。
数秒に1コマずつ撮影したものが記録できます。その写真を繋げると1コマずつ撮影しているので、コマ送り動画になるのが特徴です。
タイムラプスは、カメラを固定する定点撮影が基本となります。
記録したものを繋いで動画にするのが「タイムラプスビデオ」
タイムラプスで撮影した1コマ1コマを繋いで動画として完成させるのが「タイムラプスビデオ」です。
「タイムラプスビデオ」で撮影すると、長い時間の動画をギュッと短縮して見れて、時間経過で変化する対象物を撮影すると面白い動画になります。
写真で記録するのが「タイムラプス(フォト)」
タイムラプス動画では1つの動画として完成しますが、タイムラプスフォトでは1コマ1コマ、写真として保存します。
動画編集ソフトやアプリを使えば、写真をスライドショーのように表示させれば、タイムラプスフォトからタイムラプス動画を作成できますよ。
「タイムラプスビデオ」の設定
タイムラプスビデオを撮影するときは、完成動画のイメージに合わせてしっかり設定しましょう。どのような設定があるのか1つずつ解説します。
「アスペスト比」「解像度」の設定
解像度では、画面の縦横比のアスペスト比と、画像のきめ細やかさの設定になる画面解像度を決めます。スマホアプリだと、それぞれ別の項目に分かれていますが、GoPro本体の場合は、1つの画面で設定します。
アスペスト比は、画面の縦横比率になります。16:9の横長はYouTubeなどに使われている、ハイビジョンテレビサイズで、4:3はアナログテレビの比率になります。
GoPro本体では、画面中央下に表示されている数字部分をタップすると、解像度の設定画面になります。右上に表示されている「16:9」「4:3」をタップすると、切り替わるので撮影したい画面サイズを選びましょう。
「16:9」では、4Kと1080Pのどちらかを選べます。4Kは映像が綺麗ですが、その分データ量が大きくなったり管理も大変になるので、4Kテレビで見る予定がないものは1080Pでも十分でしょう。
「4:3」では、2.7Kと1440Pのどちらかを選べます。4K撮影は16:9の解像度でしか選べません。
[box03 title=”タイムラプスビデオの解像度”]アスペスト比を選んでからサイズを選択する
- 「16:9」…ハイビジョンテレビサイズの画面比率、4Kか1080Pが選択できる
- 「3:4」…アナログテレビサイズの画面比率、2.7Kか1440Pが選択できる
[/box03]
「間隔」の設定
「何秒間に1コマ撮影するか?」の間隔を設定します。
たとえば「0.5秒」と表記されていれば、「0.5秒に1コマ撮影しますよ」ということになります。撮影する対象によって間隔を選びましょう。
[box03 title=”間隔設定の目安”]
- 0.5秒〜2秒 … サーフィン・自転車・スポーツなど
- 2秒 … 街中の景色など
- 5秒〜10秒 … 空の移り変わり、朝日や夕日など長時間の撮影
- 10秒〜60秒 … 定点観測など、長時間を要する撮影[/box03]
「視野角」の設定
タイムラプスフォトの撮影モードでは、撮影範囲を選べる「視野角」は「広角」のみとなります。
どうしてもリニア(通常の画角)で撮影したい場合は、ビデオモードで撮影するしかありません。
タイムラプスビデオで撮影したいシュチュエーション
タイムラプスビデオでは、三脚を使ってカメラを固定する撮影が基本となります。
GoProをもって動きながらタイムラプス撮影をしたい場合は、TimeWarpビデオモードで撮影しましょう。
空・雲の流れを撮影する
空の移り変わりはゆっくりと、そして大胆に変化します。自然の風景の中で空を撮影しても綺麗ですが、建造物を同じ画面に収めてもドラマティックな映像になりそうです。
タイムラプスで撮影すれば空気感も一緒に記録できるでしょう。
朝日や夕日を撮影する
太陽が昇り沈む様子は壮大で幻想的です。
海辺だけでなく、訪れた自然の中や自宅のベランダなど、いろんな場所で撮影できるシュチュエーションです。
人の行き交う交差点や街並み
短い時間で動きがたくさんある場所は、タイムラプスとの相性がとても良いです。
高い場所から見下ろす構図だけでなく、低い位置にセットして足元の構図など、いろんな目線の忙しない人々の動きを表現できるでしょう。
人の迷惑にならない様に撮影しましょう
タイムラプスの撮影は、定点撮影でカメラを据え置きで撮影します。
人通りが多い場所や、私有地など、人の迷惑になるような場所では撮影せず、周りをしっかり確認して邪魔にならず安全な場所で撮影するようにしましょう。
撮影時は、バッテリーとSDカードの空き容量をしっかり確認して意図せず撮影が中止してしまわないよう準備しておきましょう。