【2025年最新版】Protuneとは?GoProのProtuneを使いこなそう!

GoProでは、「Protune」の設定をオンにすることで、より詳細なカメラ設定が可能になります。設定を変更するたびにその効果を即座に確認できるので、積極的に様々な組み合わせを試してみてください。

Protune設定
目次

Protune設定オンで調整できること

Protuneをオンにすることで調整できる主な項目は以下の通りです。

  • シャッター: シャッター速度を調整します。低照度下での撮影や、モーションブラーの効果を狙う際に重要です。
  • EV修正 (露出補正): 映像の明るさを±で微調整します。明るすぎたり暗すぎたりする環境で、適切な露出を得るために用います。
  • ISO上限値: 撮影時の感度の最大範囲を設定します。ISO値を高くすると暗い場所でも明るく撮影できますが、ノイズが増える傾向にあるため、上限値を適切に設定することで画質をコントロールできます。
  • ホワイトバランス: 光源の色温度に合わせて色合いを調整し、自然な色を再現します。自動設定に加え、ケルビン値 (K) での細かな設定や、後処理での調整に適した「Native」設定も選択可能です。
  • シャープネス (画質): 映像の輪郭の鮮明さを調整します。「高」「中」「低」の選択肢があり、「低」に設定することで、後処理でシャープネスを調整する自由度が高まります。
  • カラー: 映像の色味を設定します。GoPro独自の鮮やかな「GoPro Color」と、後処理での色調補正に適した「Flat」があります。「Flat」は色味を抑えたフラットな映像で、編集時に広いダイナミックレンジでの調整が可能です。
  • RAWオーディオ: 非圧縮のオーディオデータを記録するかどうかを設定し、より高品質な音源を得たい場合に有効です。
  • マイク: 撮影時の音質、特に風切り音の除去など、オーディオに関する設定を切り替えます。

これらの設定は多岐にわたりますが、もし初期設定に戻したい場合は、Protuneメニュー内にある「リセット」機能(または「PT設定」内のリセットオプション)をご利用ください。

「ホワイトバランス」で色を操る

GoProのレンズは、私たちが目で見る世界とは少し違った方法で色を捉えます。

特に、空間全体の雰囲気、光の色、そして周りにある物の色が、撮影される映像の色味に大きく影響します。
もし、撮影したい対象物の色が環境の影響を受けて、思い描いた色になっていないと感じたら、ホワイトバランスの設定で理想の色に近づけることができます。

ホワイトバランスとは?

ホワイトバランスは、色温度とも呼ばれ、映像全体の色合いを調整する機能です。
これは、カメラが「白」を正しく認識し、その白を基準にして他の全ての色を再現するために非常に重要です。

レンズは映そうとする空間や、光の色、近くにある色が大きく作用します。撮影したい対象物の色味が環境の影響を受けてしまい、思うような色になってない場合はホワイトバランスで理想の色に近づける事ができます。

GoProのProtuneでは、以下の設定でホワイトバランスを調整できます。

  • 自動: カメラが状況に応じて自動で最適なホワイトバランスを判断します。普段使いには非常に便利ですが、特定の環境では意図しない色味になることもあります。
  • ケルビン値 (K): 2300K, 2800K, 3200K, 4000K, 4500K, 5000K, 5500K, 6000K, 6500K などの具体的な数値で設定します。
    小さい数字(例:2300K、2800K) は、青みが強く、寒色系の色調になります。例えば、電球の照明で赤みがかった室内や、夕焼けなどの暖色系の光の中で、より自然な色に補正したい場合に有効です。
    大きい数字(例:6000K、6500K) は、赤みが強く、暖色系の色調になります。水中撮影で全体が青っぽく写ってしまったり、曇りの日で全体的に青みがかった映像になったりする場合に、暖かみのある色に補正したいときに使うと良いでしょう。
    ●GoProの設定は補正の数値として機能するため、「青みを強くしたい場合は小さい数値」、「赤みを強くしたい場合は大きい数値」で設定すると、その補正効果が映像に反映されます。
  • Native(ネイティブ): この設定を選ぶと、カメラは最低限の色調補正で映像を保存します。結果として、彩度やコントラストが抑えられたフラットな映像になります。これは、撮影後に編集ソフトで細かく色調整を行うことが決まっている場合に非常に便利です。編集時に色を自由にコントロールできるため、よりプロフェッショナルな映像制作に適しています。

GoProの「カラー」設定:鮮やかさと編集の自由度

GoPro 公式サイトより

GoProで撮影する映像は、多くの場合、その鮮やかでコントラストがはっきりした発色が大きな魅力の一つです。

これは、GoProのデフォルト設定である「カラー」オプションの「GoProカラー」を選択した際に特に顕著に表れます。
この設定で撮影すると、撮ったそのままのデータで十分に魅力的であり、特別な編集をしなくても映像をすぐに楽しむことができるでしょう。

アクションカメラらしい、見る人を引き込むような映像が手軽に手に入ります。

「GoProカラー」と「フラット」の使い分け

しかし、もしあなたが撮影した映像を後でじっくりと編集する予定があるのであれば、「GoProカラー」の鮮やかな発色が、かえって編集の際に裏目に出てしまうかもしれません。

GoProカラーの特性と注意点

「GoProカラー」は、カメラ内で彩度やコントラスト、シャープネスが強調された状態で記録されます。
これにより、手軽に「映える」映像が撮れる反面、後から色味を大きく変えようとすると、色の破綻(色がつぶれる、不自然になるなど)が起きやすくなることがあります。特に、より繊細な色調補正や、他のカメラで撮影した映像との色合わせをしたい場合には、調整の幅が限られてしまう可能性があります。

「フラット」カラーの利点

そんな時に役立つのが、Protune内で選択できる「フラット」カラーです。
「フラット」で撮影すると、映像は彩度やコントラストが抑えられた、落ち着いた色味で記録されます。
一見すると地味に見えるかもしれませんが、これは映像の「情報量」を最大限に保持した状態で記録されているためです。

この「情報量」が多いことで、編集ソフト(GoPro Quikアプリ、DaVinci Resolve、Adobe Premiere Proなど)で後から色調補正やカラーグレーディングを行う際に、非常に広い調整の自由度**が得られます。
シャドウ(暗い部分)やハイライト(明るい部分)のディテールが残りやすく、思い通りの色味や雰囲気を創り出すことが可能になります。

映像の明るさを調整しよう

撮影したい場所がちょっと暗い、撮影してみたら思ったより暗く映ってしまうという場合、光の調整をする事で、画面を明るく記録する事ができます。その設定は露出補正、ISO感度が関わります。

露出補正(EV修正)で好みの明るさに

GoPro本体やGoPro Quikアプリで見かける「EV修正」は、一言でいえば映像の露出補正のことです。
これは、カメラが自動で判断する映像の明るさに対して、あなたが手動でプラス・マイナスに微調整を加えるためのとても便利な機能です。

EV修正でできること

EV修正の設定は、通常+2.0から-2.0まで、0.5刻みで選べます。

  • プラス方向 (+の数値が大きいほど明るく):画面全体を明るくできます。
  • マイナス方向 (-の数値が小さいほど暗く):画面全体を暗くできます。

この調整機能は、あなたのGoPro映像をより意図した明るさにコントロールするために非常に役立ちます。

ISO感度で暗闇を攻略!ブレずに明るく撮る秘訣

撮影において光の量は非常に重要です。
特に暗い場所でGoProを使おうとして、「なんかブレちゃったな…」という経験はありませんか?
光が足りないと、カメラは映像を明るくするためにシャッタースピードを遅くしがちで、その結果、手ブレや被写体ブレが起きやすくなるんです。

そんな時に頼りになるのが「ISO感度」です。
ISO感度を上げれば、少ない光でもセンサーが被写体を明るく捉えられるようになり、暗い場所でもブレを抑えつつ、より明るく撮影できるようになります。

ISO感度って何?

ISO感度とは、カメラのセンサーが光を捉える「感度」 を示す数値です。

  • 数字が大きいほど:暗い場所でも映像を明るく撮影できます。
  • 数字が小さいほど:光をより多く必要としますが、その分、よりクリアでノイズの少ない映像が得られます。

GoProは通常、撮影環境に合わせてISO感度を自動で調整してくれるので、ほとんどのシーンで手軽に適切な明るさの映像を撮れます。

GoProで、あなたの「見たまま」を「作品」に

GoProは、その基本設定や自動調整機能だけでも、驚くほど美しい映像を撮影できる優れたカメラです。
多くのシーンでは、特に何も変更しなくても、環境に応じた最適なカメラ設定で魅力的な映像を記録してくれます。
だからこそ、まずは何も気にせず撮影を楽しみ、GoProが自動で作り出す世界を体験してみるのがおすすめです。

しかし、もし撮影中に「もう少しこうだといいな」「この色、もう少し鮮やかだったら…」「暗いところがもう少し明るければ…」といった、あなたの「こだわり」や「ひらめき」が生まれたなら、ぜひ本記事でご紹介したProtune(プロチューン)の各設定に挑戦してみてください。

さあ、Protuneの扉を開けて、GoProでの撮影の楽しさをさらに深く追求してみませんか?
あなたの次のGoPro映像が、きっと見る人を魅了するはずです。

※この記事は2019年12月に公開、2025年5月に改訂されたものです。

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