「チェキ」と聞くと、少し懐かしい響きを感じるかもしれません。しかし、今、このアナログなインスタントカメラが、新しい世代を中心に熱い注目を集めていることをご存知でしょうか?
デジタル全盛の現代において、あえてチェキを選ぶ理由。それは、写真が持つ本来の魅力、つまり「かけがえのない瞬間を、カタチにして残す」という体験に、改めて価値が見出されているからです。
スマホで手軽に写真が撮れる時代だからこそ、その場でしか手に入らない、世界にたった一枚の写真。予測不能な仕上がり、そして、時間をかけて現像される写真には、デジタルでは味わえない温かみと特別感があります。
では、なぜ今チェキなのでしょうか?そして、どんな人たちがチェキに魅了されているのでしょうか?
この記事では、チェキが再び脚光を浴びる理由と、その魅力に迫ります。
チェキ、それはコギャルのマストアイテム!時代を彩った伝説のカメラ

まだデジタルカメラもスマートフォンも存在しなかった90年代。修学旅行や遠足の定番といえば、使い捨てカメラか、その場で現像できるインスタントカメラでした。しかし、当時のインスタントカメラは、大きくて重く、デザインも無骨。女子高生にとって、それは魅力的とは言い難い存在でした。
そんな中、彗星のごとく現れたのが「チェキ」です。軽くてコンパクト、そして何より見た目が可愛い!この革新的なカメラは、瞬く間に女子高生たちの心を鷲掴みにしました。
開発にあたっては、女子高生の意見を徹底的にリサーチ。いわゆる「コギャル」たちのニーズを徹底的に追求し、彼女たちが求める「可愛い」を形にしたのです。
当時、プリクラが社会現象となるほどのブームを巻き起こしていました。「その場で写真が現像できる」「ペンでデコレーションできる」というプリクラの魅力と、「チェキ」の魅力は共通していました。この2つの要素が融合したことで、「チェキ」は女子高生を中心に爆発的な人気を獲得したのです。
「チェキ」は、単なるカメラではありません。それは、女子高生たちの「可愛い」を叶え、思い出を彩る魔法のアイテムでした。彼女たちの日常に寄り添い、特別な瞬間を永遠に刻み込んだのです。
売り上げが急落
しかし、2000年代中頃には競合商品も含めてユーザーにほぼ製品が行き渡ってしまい、売り上げが急速に落ちます。
若い女の子向けの製品作りをしていたため、社会人になって継続使用するユーザーが少なく、デジカメの台頭もあったのが原因です。
こうしてチェキは完全に時代遅れの製品になってしまいました。メイドカフェでのお客さんとの2ショット写真用のニーズが細々と残り、チェキは冬の時代を迎えます。
このメイドカフェでのニーズは地下アイドルの握手会でのツーショット写真という形で今も根強く利用されています。
2010年前後に人気が復活
しかし2010年に近づくと、韓国・中国で局地的に人気が出ます。
韓国に関してはドラマの中で人気女優が使用していた、中国に関しても人気女優が使用を公言、ミュージックビデオ内でのチェキの登場によって話題になったのが理由です。
つまりこの時点では話題性やアクセサリー、ファングッズとしての性質が強くチェキ本来の機能にはあまり注目されていませんでした。
アナログな撮影が新鮮さを産んだ

しかし、チェキはこのタイミングで製品の魅力を洗い直します。
デジカメやスマホが主流になった世の中では、若年層を中心にリアルなフィルムを使ってのアナログな撮影体験、手にとって写真を見ることができるのが新鮮という反応が見られました。
また、アナログな写真の持つレトロな風合いや独特な暖か味のある仕上がりが好きという声も強くありました。
これは主にアート志向の強い女性ユーザー、ライフスタイルとしてのカメラを志向する女性ユーザーに見られました。
そこでチェキはまずはその層をターゲットに製品をリリースします。instax mini 8です。
instax mini 8は幅広いジャンルで人気を獲得
instax mini 8はカメラショップだけでなく、雑貨屋やアパレルショップでも販売され、ファッションやアートに敏感な女性たちに受け入れられました。
見た目が可愛くスタイリッシュなのも、20代・30代の感性が鋭敏な女性に支持される要因となりました。
現在ではアジアだけでなく北米、欧米でも売り上げを伸ばしており、カメラだけでなくスマホの写真をチェキ風に現像できるプリンタなど製品のバリエーションも増えています。
データ上の写真だけでないアナログなカメラもニーズは確かにあるのです。
人気のチェキ2種類をご紹介
ここからは人気のチェキをご紹介します。
チェキは大きく分けて2種類に分かれます。
・フィルムを現像するアナログタイプ
・SDカードに画像を保存できるデジタルタイプ
どちらを使うかは好みです。他にも単なるインスタントカメラにとどまらない機能が満載!
instax mini12

「チェキ instax mini 12」は、そのキュートなルックスと、予想外のアナログ体験で、2025年のトレンドを牽引するマストアイテム。
スマホで何でも撮れる時代だからこそ、あえて「撮るまでどうなるかわからない」ドキドキ感がたまらない!そんなZ世代の心を掴んで離しません。
使いやすさもアップデート。自撮りミラーと、構図を確認しやすい接写モードを搭載し、SNS映えする写真が誰でも簡単に撮影可能に。
推奨撮影距離は、通常撮影時が0.3m~∞、接写モードでは0.3m~0.5m。光が多ければ多いほど、エモくてふんわりした写真に仕上がります。
instax SQ20

チェキの中でも高価格高機能な製品です。
デジタルタイプで、撮影した写真をデータで保存することが可能!現像前にイマイチな写真は削除できるのでフィルムが無駄になりません。
自撮り用の鏡もあり、両手どちらでも操作しやすいように左右2カ所にシャッター設置されているなど痒い所に手が届く仕様となっております。
モーションモードでは動画を保存しその中から静止画のコマを選んで現像するという、もはやチェキの域を超えた撮影が可能です。
また、チェキは独特の暖かい雰囲気の写真が自慢ですが、SQ20ではさらに独自のフィルターも備えており、いろんな色合いを写真につけることができます。
チェキ上で明るさ調整も可能でもはや現像のできるデジカメといっても過言ではありません。
チェキで撮れる独特の写真は記憶に残る一枚に
スマホやデジカメの高画質、データ共有の利便性。それは紛れもない事実です。しかし、「チェキ」がもたらすのは、単なる記録を超えた、心に刻まれる写真体験。
現像するまでどんな写真が撮れているかわからない、そのドキドキ感。世界にたった一枚しかない、かけがえのない写真。そこには、デジタルでは決して味わえない、特別な感情が宿ります。
アイドルやメイド喫茶でのツーショット。「データで拡散されるのはちょっと…」そんな時も、フィルムなら安心。リアルイベントでの需要が絶えないのも、チェキならではの魅力です。
デジタルが記憶を「保存」するのに対し、チェキは記憶を「創造」します。
楽しい思い出を、チェキを使用して特別な一枚に残してみるのもいいのではないでしょうか。
チェキはレンタルが断然お得!
イベント利用ではチェキが複数台必要になることも多いかと思います。
1台約8,000円で購入したとしてそれを10台で80,000円。さらにチェキで撮影するにはフィルムが必需品です。
1,400円の20枚入りを10個購入したとしたら14,000円。
最低でも合計94,000円必要になります。
そんな時におすすめなのが、チェキのレンタルです!
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※この記事は2018年12月に公開、2025年3月に改訂されたものです。