DJI OSMO POCKETは3軸スタビライザー付き小型4Kカメラです。
使える場面が非常に多く、撮影できる動画、静止画の質も高いため、今非常に注目されています。
ハンドヘルドカメラというスタイルで、小型で手に持って使用するのが非常に手軽な作りです。
使用する人を選ばない魅力があります。
DJIはもともとドローンの製造会社としてスタートしました。
2017年にスウェーデンのカメラメーカー「ハッセルブラッド」を買収し、今では空撮用のカメラやハンドヘルドカメラも開発しています。
縦長の手で握るバーの上にカメラのヘッドがちょこんとついています。バーは女性の手のひらにしっかり収まる大きさでゴツくありません。見た目にも可愛いカメラです。
DJI OSMO POCKETのメリット
DJI OSMO POCKETは使用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
可動式のカメラヘッドという特徴を生かした圧巻の撮影性能が自慢です。
3軸ジンバル搭載カメラで手ブレ補正力最強
ジンバルとは周囲の負荷の影響を受けないようにバランスを取ることができる仕組みで、主に船舶や潜水艦、航空機、釣り竿などで使われています。
例えば、乗り物の中のドリンクホルダーは乗り物の状況に関わらず、常に床に垂直にドリンクが立つような作りになっています。
3軸ジンバルは非常に安定した制御が可能です。
どれほど振動しても地面に対して垂直を保とうとする力が強いので、カメラでいうと手ブレがかなり抑えられるということになります。
DJIはドローン開発を行っていた会社ということもあり、空撮で安定して撮影できるくらい振動には強いカメラを実現しました。
DJI OSMO POCKETくらい小型でかつ3軸ジンバルがついているカメラというのは他に類を見ません。
アクションカメラではない
手ブレ補正機能でいうとGoPro HERO7と同レベルの実力があります。
GoProに手ブレ補正はジンバルを利用したものではないので、DJI OSMO POCKETとは写り方に違いがあります。
DJI OSMO POCKETはアクションカメラとは謳っていません。
これは形状的にカメラのヘッドの部分が繊細な作りになっているためGoProのようなカメラと比べると過酷な状況でに使用に向いていないことを表しています。
とはいえ、マラソンや自転車、バイクなどかなり振動するような状況でもカメラとしての実力はしっかり発揮します。
画質のレベルが違う
また、アクションカメラの場合手ブレ機能にテクノロジーを集中した結果、画質が犠牲になるパターンがあります。
これは手ぶれ補正もデジタルな方法を採用しているためです。
しかしDJI OSMO POCKETは3軸ジンバルという物理的な手ぶれ補正を採用しており、デジタルな画質への影響がありません。
画質が非常に高いレベルを保っているのです。
被写体を追跡するFaceTrack
DJI OSMO POCKETの大きな特徴としてカメラのヘッド部分が動いて被写体を自動追尾してくれるという機能です。
顔認識した対象の顔を自動追尾するFaceTrack、顔だけでなく認識した対象を自動追尾する動体認識機能があります。
これがあることで被写体に向けてカメラを動かす必要がなく、結果手振れがさらに抑えられ安定した撮影が可能です。
また、FaceTrackを使用すると顔にピントを合わせた状態で撮影してくれます。
自分をメインとした撮影
周囲をぐるりと撮影しながら自撮りを続けたい場合や、歩きながら自分が常にカメラに入った状態を保ちたい場合などにハイクオリティな映像を撮影することができます。
映画のワンシーンやテレビのリポーターのような雰囲気の映像が実現可能です。
動体認識機能であればスポーツの撮影のようなそこそこスピードがある対象の撮影にも便利です。
早い動きをしているものに合わせてカメラを動かす必要がありません。
DJI OSMO POCKETが自動で対象を追尾して撮影してくれます。
サーフィン、馬、自転車、ウィンタースポーツ、スケートボード、空撮などの撮影にぴったりなのではないでしょうか。
モーションラプス
モーションラプスというのは動きがあるタイムラプスです。
タイムラプスは通常カメラの位置を固定して視点がずれないように長時間コマ撮影することで時間の移り変わりを記録するというものですが、DJI OSMO POCKETのモーションラプスは撮影中にカメラヘッドが動きます。
それによって広い範囲をタイムラプス撮影でき、映画のような映像を実現できます。
これまで、モーションラプスは一部のプロ仕様の高級カメラでしか実現できませんでしたが、一般のカメラでついに可能になったということでやはり画期的な製品です。
その実現にはカメラヘッドが自動で動くという特徴が大きく関わっています。
面倒な動画編集いらずで素敵なストーリーを作成
ストーリーモードを使用して撮影すると、簡単にプロのようなプロモーションビデオを作ることができます。
複数の撮影時間の動画を組み合わせたりエフェクトを自動で設定してくれるため、面倒な編集作業がありません。
ストーリーモードで撮影した動画をそのままSNSに等呼応することも十分可能なクオリティです。
アクセサリーを使用すればマウントの幅が豊富
DJI OSMO POCKETはハンドヘルド型ということでグリップを手に握って撮影するのに最適化されています。
しかし、外付けのマウントをつけることもできます。
伸縮自在の自撮り棒はもちろん、体やヘルメットに装着することもできるので、アウトドアやスポーツで両手をフリーにしての使用も可能です。
また、アクセサリーという点でいうと、充電ケースの性能が素晴らしいです。
DJI OSMO POCKETは電源を落とすとカメラヘッドが自動で収納に最適な位置まで首を戻します。
それを充電ケースに入れると下部の充電差込口は外から接続できるため、ケースに入れたまま充電可能です。
またUSBを外に露出した状態でケースにしまうことができるので、ケースにしまった状態でスマホに接続することもできます。
DJI OSMO POCKETに向いている使用方法
DJI OSMO POCKETは小型シネマカメラという呼び方もされているくらい、動きがある状態の被写体を綺麗に撮ることができます。
3軸ジンバル搭載で画質がいい状態で手ブレのない撮影ができ、カメラヘッドが可動式で対象を追尾してくれることでピントもずれません。
街中や過酷でない自然環境であれば常にハイレベルな映像を撮影できるので、旅行やスポーツの撮影で実力を発揮します。
また、自動追尾機能による自撮り動画のクオリティが高いためyoutuberの番組作成用のカメラとしても優秀です。
カメラに収まることを必要以上に意識しなくてもよくなるので、より動きの幅が出るでしょう。
DJI OSMO POCKETのデメリット
メリットが非常に多いDJI OSMO POCKETですが、デメリットがないわけではありません。
よく比較対象になるGoProよりも劣る点というのは存在します。
DJI OSMO POCKETの耐久性は?
カメラヘッドが動くという構造的に、あまり雑な使い方はできません。
GoProであれば硬いところに落下しても、投げても壊れることはまずありませんが、DJI OSMO POCKETは破損する可能性が非常に高いです。
ですのでいわゆる「アクションカメラ」という認識では使わないほうがいいでしょう。
ですので何かにぶつかる可能性がある場所、砂や土、埃が異様に多いような場所での撮影には向いていません。
過酷な撮影状況の場合はGoProを使用したほうがいいかもしれません。
マウントが一応あるとはいえ、基本的には手で持って撮影する製品仕様であることも頭に入れておくべきです。
DJI OSMO POCKETの水中での性能は?
DJI OSMO POCKET自体は防水ではありませんが、別売りのハウジングがありそれを装着すれば水深60mまで撮影可能です。
水深60mは防水カメラとしては最高クラスの対応水深ですので、ハウジングさえ装着すれば他のカメラに負けません。
しかし、ハウジングなしの状況だと防水がないため、ちょっとした水辺の撮影でもハウジングを装着しないと危険です。
この点はGoProの方がそのまま使えるという利便性があります。
DJI OSMO POCKETで日常の瞬間を特別な映像に!
DJI OSMO POCKETはなんてことない日常を美しく切り取り、特別な思い出として映像作品を作ることが簡単にできます。
使い方も簡単で小型のため、使用者を選ばずに誰でもハイクオリティな映像撮影を楽しむことができます。